プログラム言語には、配列という概念があります。
配列は変数を複数つなげたイメージです。
変数が箱1つだとすると、配列は箱が複数連なっているイメージです。
Pythonでは配列をリストと呼びます。
Contents
リスト
リストは次のように記述します。
変数名 = [ 値1, 値2, 値3, ..... ]
値を角括弧 [ ] で括ります。
値と値は、カンマ( , )で区切ります。
試しに複数のラーメンの価格をリストに格納してみましょう。
IDLE
>> ramen = [600, 650, 700, 750, 780, 800, 850, 900, 1000] >>> print(ramen) [600, 650, 700, 750, 780, 800, 850, 900, 1000]
リスト名にramenと名付けました。
printでリストramenの中身を表示させています。
リストから要素を取り出す方法
要素とはリストの中の値のことです。
リストの要素にアクセスするときは、次のように書きます。
変数名 [ インデックス ]
>> ramen = [600, 650, 700, 750, 780, 800, 850, 900, 1000] >>> print(ramen[5]) 800
print(ramen[5])と6番目の要素を指定しました。
リストの要素は、1番目が0です。
6番目を指定するときは、5を指定します。
要素のインデックスを後ろから指定する方法
リストの要素を後方から指定するときは、インデックスにマイナスをつけます。
最後の要素は -1 です。
>> ramen = [600, 650, 700, 750, 780, 800, 850, 900, 1000] >>> print(ramen[-1]) 1000 >>>
len( )関数の使用方法
len関数を使うと、要素数を確認できます。
>> ramen = [600, 650, 700, 750, 780, 800, 850, 900, 1000] >>> print(len(ramen)) 9 >>>
リストramenの要素数は、9個です。
sum( )関数の使用方法
リストの値を全て合計するsum( )関数があります。
>> ramen = [600, 650, 700, 750, 780, 800, 850, 900, 1000] >>> print(sum(ramen)) 7030
リストramenの合計は、7030でした。
リストに文字列を代入する方法
リストに文字列を内包するときは、値をダブルクォーテーション( ” ” )で括ります。
>> ramens = ["ramen", "misoramen", "shioramen", "tonkotsuramen"] >>> print(ramens) ['ramen', 'misoramen', 'shioramen', 'tonkotsuramen'] >>>
リストをfor文で表示させる方法
for文を使ってリストの中身を表示させます。
ramens = ["ramen", "misoramen", "shioramen", "tonkotsuramen"] for i in ramens: print(i)
for文の中に記述したprint( i )は、インデント(字下げ)させないとエラーとなりますので、ご注意ください。
このプログラムは、次の結果を返します。
ramen misoramen shioramen tonkotsuramen >>>
リストに要素を追加する方法
リストに値を追加するときは、append( )メソッドを使います。
リストの末尾に値が追加されます。
ramens = ["ramen", "misoramen", "shioramen", "tonkotsuramen"] ramens.append("gekikararamen") print(ramens)
gekikararamenが追加されました。
['ramen', 'misoramen', 'shioramen', 'tonkotsuramen', 'gekikararamen'] >>>
2つのリストを結合する方法
リスト同士をつなげるときは、次のように記述します。
今回はリストの値を日本語にしました。
ramens = ["ラーメン", "みそラーメン", "塩ラーメン", "とんこつラーメン", "激辛らーめん"] drinks = ["ビール", "オレンジジュース", "烏龍茶", "コーラ"] menu = ramens + drinks print(menu)
次のように結合された結果が返ります。
['ラーメン', 'みそラーメン', '塩ラーメン', 'とんこつラーメン', '激辛らーめん', 'ビール', 'オレンジジュース', '烏龍茶', 'コーラ'] >>>
リストをスライスする方法
リストの一部分を取り出すことをスライスと呼びます。
リストmenuに中身をprintで確認してから、スライスをしてみましょう。
>> print(menu) ['ラーメン', 'みそラーメン', '塩ラーメン', 'とんこつラーメン', '激辛らーめん', 'ビール', 'オレンジジュース', '烏龍茶', 'コーラ']
飲み物だけをスライスで選択しましょう。
>> menu[5:8] ['ビール', 'オレンジジュース', '烏龍茶'] >>>
意図どおりになりませんでした。コーラがありません。
[5:8]ですと、0から数えて、5番目から8番目の1つ前までの値を取り出すという指示になります。
次のように書き直しましょう。
>> menu[5:9] ['ビール', 'オレンジジュース', '烏龍茶', 'コーラ'] >>>
期待通りの結果が返りました。
スライスの先頭や末尾を省略して記述する方法
スライスを先頭から、または末尾から選択するときは、次のように省略して記述できます。
先頭から選択する場合は、次のように記述します。
>> menu[:5] ['ラーメン', 'みそラーメン', '塩ラーメン', 'とんこつラーメン', '激辛らーめん'] >>>
途中の値から末尾までを選択する場合は、次のように記述します。
>>> menu[5:] ['ビール', 'オレンジジュース', '烏龍茶', 'コーラ'] >>>
リストの要素を削除する方法
リストの値を削除する際は、delを使います。
次のように削除したいインデックス指定します。
del リスト[ インデックス ]
まず、printでリストの中身を確認してから、delで「激辛らーめん」削除してみます。
>> print(menu) ['ラーメン', 'みそラーメン', '塩ラーメン', 'とんこつラーメン', '激辛らーめん', 'ビール', 'オレンジジュース', '烏龍茶', 'コーラ'] >>> del menu[4] >>> print(menu) ['ラーメン', 'みそラーメン', '塩ラーメン', 'とんこつラーメン', 'ビール', 'オレンジジュース', '烏龍茶', 'コーラ'] >>>
[4]を指定したのは、要素は0から数えるためです。
まとめ
Pythonのリストの使用方法について、len関数、sum関数などを交えながら書きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。