プログラミングでは、繰り返し(ループ)の処理をすることが多々あります。
その際に使用するのが、for文とwhile文です。
順番にみていきましょう。
Contents
for文の使い方
forループはイテラブル(繰り返し可能な)を繰り返し処理する時に使います。
for文の書き方は次の通りです。
for 変数名 in イテラブル : 処理
forの行の最後には、コロン( : )を置きます。
処理は、インデント(字下げ)してから記述します。
実際のプログラムでは、次のように記述します。
list = [100, 300, 500, 200, 300, 100, 1000] for n in list: print(n)
結果は次のように表示されます。
100 300 500 200 300 100 1000
リストの中の値を順番に取り出していることがわかると思います。
タプルでも同様のことを行えます。
tuple = (100, 300, 500, 200, 300, 100, 1000) for n in tuple: print(n)
結果は同じので割愛します。
for文でリストの値を更新する方法
for文を使ってリストの全ての値に、10%を加算して表示させるプログラムを書いてみます。
list = [100, 300, 500, 200, 300, 100, 1000] for n in list: a = n * 1.1 print(round(a))
round関数は、偶数への丸めをおこなっています。
偶数への丸め(round to even)[1][2]は、端数が0.5より小さいなら切り捨て、端数が0.5より大きいならは切り上げ、端数がちょうど0.5なら切り捨てと切り上げのうち結果が偶数となる方へ丸める。
結果は次のようになります。
消費税10%を加算した計算結果を得ることができました。
110 330 550 220 330 110 1100
for文でrange関数を使う方法
range関数を使うと、整数を順番に生成することができます。
for n in range(1,11): print(n)
結果は次のようになります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
while文でループさせる方法
while文を使うと、条件がTrueである間、コードを実行し続けます。
while文の構文は次の通りです。
while 条件 : 処理
コードを書いてみます。
i = 20 while i > 0: print("*", end="") i -= 1
i -= 1を記述して、1回のループごとに変数i の数を減らしています(デクリメント)。
i -= 1 のように記述しない場合、無限ループと行って永遠にプログラムが処理を繰り返してします状態になります。
無限ループを止めるには、 キーボードのcontrolキーとcキーを同時に押してください。
end=”” を記述してprintの結果を「改行なし」に設定しています。
結果は次のようになります。
********************
breakで繰り返しを止める方法
break文を記述すると、breakに到達した時にループを終了します。
先ほどのプログラムにbreakを加えると、結果は次のようになります。
i = 20 while i > 0: print("*", end="") break i -= 1
結果
*
continue文の使い方
continue文を使うと、処理を途中で終了して、次のループを開始させることができます。
リストの値から300を除いた結果をfor文を使って返してみましょう。
list = [100, 300, 500, 200, 300, 100, 1000] for n in list: if n == 300: continue print(n)
結果は次の通りになり、300を除いた値のみが表示されます。
100 500 200 100 1000
ループを入れ子にする方法
for文を2つ重ねて、入れ子のループを作ってみます。
list_a = [1, 2, 3, 4, 5] list_b = ["a", "b", "c"] for n in list_a: print(n) for s in list_b: print(s)
結果は次のようになります。
外側のループが1回実行された後に、内側のループが一通り実行されます。
その後、外側のループに戻り、処理が繰り返されていることがわかると思います。
1 a b c 2 a b c 3 a b c 4 a b c 5 a b c
まとめ
pythonで繰り返し処理をする方法には、for文、while文があります。break文、continue文、入れ子のループ処理などを使うと様々な繰り返し処理を行うことができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。